CVRを取得するためのアクセス解析活用

CVR(コンバージョン率)を計測するには、アクセス解析の導入が必須ですが、こちらでは2種類のアクセス解析による計測方法をご紹介します。

futomiを使った計測方法

futomiの高機能アクセス解析は、ECサイト黎明期より知られたアクセス解析CGIで導入も簡単です。

そして、これを3つ使い分けると、簡単にコンバージョンを計測することができます。

①通常のページヘの導入
②買い物カゴTOPページ
③買い物完了ページ

20141216-01このように、3種類設置することで、
③÷①×100=全体のCVR
③÷②×100=カゴでのCVR
を計測できます。

訪問者追跡も可能

また、futomiのアクセス解析では、訪問者追跡ができますので、購入者がどのようなページ遷移で購入にいたったのかを個別に確認することも可能です。

③のアクセス解析で訪問者追跡→ホストを選択→追跡 を押す

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ホスト名をコピーする

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①のアクセス解析にログインし、
訪問者追跡→ドメイン名から絞込み検索にペーストして検索
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ホストを選択して追跡

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訪問者がどこからきて、どのページを何秒見ていたかなどの動きが確認でき、ページの改善にも活用できます。

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futomi高機能アクセス解析
http://www.futomi.com/library/acc.html

Google Analytics を使った計測方法

アナリティクスにログインし、
アナリティクス設定 → 目標 を選択します。
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新しい目標をクリック


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「カスタム」を選択→次のステップへ

20141218-03目標説明の名前欄に目標名を記入します。
タイプは「目標」を選択し、次のステップへ

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目標の詳細で、
「目標」は「等しい」「先頭が一致」「正規表現」とありますが、自店舗のサンクスページのURLに合ったものを選択し、そのURLを記載します。
目標のマッチタイプについてはこちらを参考にしてください。
http://goo.gl/nQYFn1

「値」は「オン」にし、平均客単価を記載しておきます。

「目標達成プロセス」を「オン」にします。

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「目標達成プロセス」を「オン」にすると、ステップが記入できるようになりますので、
自店舗の「かごTOP」のURLから、「目標」で記載した「サンクスページ」の1ステップ手前のページURLまでを記載します。

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最後に「目標を作成」をクリックし、出来上がりましたら、テスト注文をし、24時間待ってみてください。

analyticsは即時性がありませんので、時間差ができてしまいます。

24時間待ってから、またanalyticsにログインし、
レポート → コンバージョン → 目標 → 目標達成プロセス
を選択します。
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設定がうまくいっていれば、下記の図のようにステップごとの数値が確認できます。

この数値により、どのステップで、お客様が購入を止めているのかを検証し、改善につなげていきます。

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また、目標設定は、複数設定できます。
スマートフォン用でURLが違う場合や、お問い合せページ用など設定しておくことで、それぞれのページの解析ができるようになります。

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最後に、こういった数字は、アナリティクス上でいつでも閲覧可能ですが、Excelなどにおとしておくことにより、ひと目で見比べることができますし、記載するたびに確認できます。
また、その時に修正した部分や、大きな行事、店舗イベントなども記載しておくことも重要です。

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ECショップは2種類のCVRを知っておく

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ECショップを運営している上で、CVR(コンバージョン率)を把握しておくことは当然のことですが、そのCVRも最低でも、2つに分けて計測しておく必要があります。

ランディングページ → 購入完了

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まずは、ランディングページから購入完了までのCVRです。
ランディングページというのは、お客様が最初に訪問されたページで、トップページやカテゴリーページ、各商品ページそして会社概要、ページ内ブログなど様々になりますが、「何人の方が訪問し、そのうち何人が購入していただけたか」ということです。

計算式は 購入者数÷訪問者数☓100 で計算し、1日に1,000人訪問し、そのうち1人が購入したとなれば、 1÷1000☓100=0.1 となり、CVRは0.1%となります。

買い物カゴTOP → 購入完了

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もう一つは、買い物かごに入れてくださった方のうち、何人が購入完了までに至ったかのCVRで「カゴ落ち率」とも言われています。

また、「買い物かごに入れた数」は、買い物カゴのパターンや、お客さまの購入パターンによってカウントの方法が変わってきます。

例えば、

1.買い物カゴに入れたページでそのまま「お客様情報」を入力する買い物カゴの場合
2.単品購入が多い場合

などは、そのページの訪問者数をカウントしたほうがいいでしょう。

また、「複数の商品を購入」するパターンが多い場合は、お客様が何度か買い物カゴに入れて商品ページに戻るという行動を取るので、買い物カゴのTOPページよりも「お客様情報の入力ページ」からカウントしたほうが良いですが、詳細に分析するには、「買い物カゴのTOP」からカウントしたほうがより良いです。
売上改善の一番の近道は「カゴ落ち率」の改善とも言えます。
自店の現状がどのような状況であるのか、ますデータを取って把握しておく必要があります。
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CVRはどれぐらいがベスト?

CVRは業種により様々です。
例えば、

2008年にアメリカで発表されたデータでは、
コンバージョン率(総注文数/総訪問数)は2.8%
カート放棄率は59%
参照 http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2010/01/07/7125

というデータがありますが、業種の平均より良いから、または現状でいいから良いとか、今、CVRが0.8%しかないから、2.8%を目標にするのではなく、あくまで現在の指標であり、現状の数字を元にページの改善を行い、その結果をまた数字では把握し、さらに改善につなげていく指標の一つとすることが大切です。

現状を把握し、検証を繰り返し、売上向上につなげていってください。