ECのスマホサイトは必要か?

スマホ利用者の増加

2014年は、スマートフォンの普及が急激に伸び、ニールセンの発表によると、月間のインターネット利用者数が2013年10月時点から約900万人増加し、2014年10月時点で約4,400万人にまで拡大、平均月間利用者数もPCが5200万人(▲8%)、スマホが4260万人(+34%)。
YahooとGoogleの平均月間利用者の割合も、PCとスマホでは逆転し、PCでは、Yahoo(4,100万人):Google(2,800万人)に対し、スマホではYahoo(3,900万人):Google(4,100万人)となっており、androidの普及増加により、Google利用者の増加が考えられます。

普通のサイトではどうなの?

とはいえ、それは大規模なサイトや、大手ECサイトの話なのではないの?と思うかもしれないので、小規模のサイトの状況を調べてみました。
このサイトは、ユーザーが30〜40代をターゲットにしたサイトです。
また比較は、PCとスマホ・タブレットとの比較となっております。

PCとスマホの利用比較20150109-02
ユーザーの調査が、半年ほどしかできておらず、またGoogleAnalyticsのものなどで、信ぴょう性は不確かですが、25〜45歳しかも男性の利用が多く、ユーザー数は、PCが約95,000人(2012年)から約55,000人(2014年)に減少しているのに対し、スマホ・タブレットは、約15,000人(2012年)から43,000人(2014年)に増加しています。
こちらのサイトはわりとニッチな商材で年齢層も高めのサイトですが、それでも、これだけの変化がありますので、さらに若年層向けのサイトや大衆向けの商材を扱っているサイトでしたら、より顕著に現れていると思います。

スマホサイトは必要か?

2000年代に入って、FOMAなどの3G世代携帯電話が普及し始めると、ECサイトでもガラケーサイトが必要などといって一大ブームとなりましたが、こちらは比較的若年層向けの商材を扱っているサイトにしか恩恵はなかったかのように思われます。

しかし、スマホ・タブレットというのは、上記表を見て頂いてもわかるように、中高年層にも広がりを見せており、またスマートフォンのファブレット化や大画面傾向により、一般家庭では、PCの必要性がなくなり、より一層の普及を見せるのではないでしょうか?

当初、スマートフォンが普及しはじめの頃は、PC画面が見慣れているのでそちらのほうがCVRも良いという話もありましたが、近年は普及が進むにつれ、また大手サイトがスマホ・タブレット用のページを改善し、そのページに慣れてくると、今度は「スマホでPCサイトは使いにくいよね」という状況になってきています。
またウェブマスターツールを利用している方は、2015年末頃よりグーグル様から「モバイル ユーザビリティ上の問題が検出されました」という内容のメールが届き始めています。

グーグルからの改善メール

グーグル様では、「モバイルフレンドリーウェブサイト」という言葉で表現されていますが、要は、「表示速度の早いサイトを、レスポンシブで作成しなさいよ」という内容のようです。

「モバイルフレンドリーウェブサイト」の手順・詳細は、下記より確認ください。
https://developers.google.com/webmasters/mobile-sites/get-started/

このようなことにより、2015年はどんな小さなサイトであってもスマホサイトに早急に対応する必要があります。

では、具体的にどのようなことに注意してスマホサイトを構築していくのが良いのかは、別の記事にしていきます。