Merchant Center

Merchant Centerに管理者を追加する

Google Merchant Centerを活用する上で、社内の他の人や外注先の人などを管理者として追加する必要があることもあります。

Merchant Centerという名称に変更になってからデザインが変わり追加の方法がわかりにくくなったのでココにメモしておきます。

■まず、右上の縦に3つドットのあるアイコンをクリックし「ユーザー」を選択する。

Merchant Center

■画面が切り替わるので、青いプラス(+)ボタンを押し、追加したい人のメールアドレスを入力し、「ユーザーの追加」を押す。

Merchant Center

あとは、どのような権限を与えるかを選択すれば完了です。

スマホ最適化02

ECショップのカート改善ポイント(スマホ版)

ECショップを運営する上で、最重要項目は「売上の向上」であり、そのためには買い物カゴの修正が一番の近道であることは以前にも掲載しており、ここでは詳細な説明は省略させていただきます。

(詳細はこちらの記事に記載しております ECショップのカート改善ポイント(PC版))

近年スマートフォンの普及がすすみ、ECショップでもスマートフォンからのアクセスが60%を超えているところも珍しくなくなってきました。
しかし、一方でスマートフォンでのカゴ落ち率は84%ともいわれ、モバイル経由でカートに入れられた商品は、たった16%しか購入に至っていないといった結果もわかっています。
参照:https://netshop.impress.co.jp/node/4236

この原因は色々とあげられていますが

■入力しづらい
■入力が面倒

この2点が一番の要因であると思われます。

基本的なEFO(イー・エフ・オー Entry Form Optimization エントリーフォーム最適化)については、PC版と同様でそちらの記事を参考にしていただきたいのですが、その他にスマートフォンには特有の部分があります。
(詳細はこちらの記事に記載しております ECショップのカート改善ポイント(PC版))

 

■例えばこんな入力フォームになっていませんか?

1.文字の入力部分がせまくてタップしずらい。(指で押しづらい)

スマホ最適化09

 

2.入力した文字が小さくて見ずらい。

スマホ最適化06

 

3.数字を入力する欄に数字で入力できず面倒。

スマホ最適化05

 

4.スマートフォンで2回もメールアドレスを入力させられて面倒。

スマホ最適化03

 

5.左インデントがずれて、文字が読みずらいし、ラジオボタンが押しづらい。

スマホ最適化03

 

上記のような点は、少しHTMLを調整することで改善が可能です。

ラジオボタンやチェックボックスなどは、文字全体(ブロック)を押せばチェック(選択)できるようにすることは必須ですし、例えば数字を入力させたい場合は、HTML5では 「input type=”tel”」としてあげるだけで可能となります。

スマホ最適化02

 

このようなちょっとしたことでもカゴ落ちは改善できますが、それでもなお「入力が面倒」というお客様のために「ID決済機能導入」を検討することもおすすめです。

amazon pay
楽天ペイ
Yahoo!ウォレット

システム環境や手数料の都合などで検討していく必要があるかとはございますが、自社のターゲットとなるお客様がよく利用しているシステムを導入することにより、お客様はいつも使っているIDとパスワードを入力するだけで決済が完了するという手軽さはスマートフォンサイトのCVアップには欠かせな選択肢の一つであることは間違いないと思います。

アマゾンにも負けない、本当に強い会社が続けていること

これは必読!「アマゾンにも負けない、本当に強い会社が続けていること。」

アマゾンにも負けない、本当に強い会社が続けていること
何回かお会いしたことのある、権さんの本が届きました。
早速読んでみましたが、非常に腑に落ちる内容。ECショップ関係の方は必読ですね!

「アマゾンにも負けない、本当に強い会社が続けていること。」

内容は読んでいただき、それぞれの立場の方により感じる部分は違うとは思いますが、キーワードとしては、

  • 生き残るには「メーカー化」か「サービス業化」
  • 「ウォンツ」よりも「ニーズ」
  • 「ウォンツ」の王者アマゾン
  • 24時間365日ネットに繋がる時代
  • 自社の周囲360度に競合がいる時代
  • オムニチャネル化
  • 価値のフレームワークにそってアイデアを出す
  • 3Cに基づく、「選ばれる理由」の確立。

といったところでしょうか。あまり詳細な内容はまだ読んでいない方に申し訳ないので書けませんが、この本を読む上で重要な点があると思います。

それは、今までのECショップでやってきた様々な施策(SEO、リスティング広告、LPO、EFOなど)をやらなくてもいいというのではなく、

「そこは基本として抑えた上でどうするのか」

ということです。

この本の中で紹介されている3サイトもECショップとしての基本は十分すぎるほどやり、その上での次の段階であることを忘れてはいけません

私はこの本で、非常に良いヒントをいただき、早速行動しようと思いますが、問題なのは私が一Web担当者であるということです。

この本は、やはり、ECサイトを運営している経営者が読むべきで、そして、Web担当者(外部も含む)や社員も読み、価値観を共有するしていくことが大切だと思います。


アマゾンにも負けない、本当に強い会社が続けていること
「アマゾンにも負けない、本当に強い会社が続けていること。」

カート改善PC版

ECショップのカート改善ポイント(PC版)

ECショップを運営する上で、最重要項目は「売上の向上」ですが、そのためには買い物カゴの修正が一番の近道です。

専門用語では EFO(イー・エフ・オー Entry Form Optimization エントリーフォーム最適化)といい、入力フォームを改善して途中離脱をなくそうということで、買い物かごや資料請求、お問い合わせなどのフォームを改善していくことです。

下の表を見ていただければわかるように、集客数やランディングページの修正を行わず、例えば買い物カゴの放棄率が現状50%のサイトで、80%に改善すれば、客単価が5,000円、1日10件の売上のサイトであれば、1日の売上は3万円アップ。月(30日計算)で90万円アップ。年間ですと1,080万円アップが可能となります。

カゴ放棄率改善の数値例CVRの取得方法については、こちらの記事を参考にしてください。
http://www.myweb.jp.net/post-55/

では、具体的にどうすれば買い物カゴの放棄率を改善できるのか、こちらではPC版を中心に10個のポイントを挙げていきますが、これらのことはスマートフォンやタブレットにも共通することですので、必ずおさえておいてください。

1.突然のシステム感をなくす

お客様がお買い物をやめる一番のポイントは「不安」や「?」が生じた時です。楽天やYahoo!ショッピング、Amazonなどのサイトを利用している場合は、不安より安心が優っているとは思いますが、独自ドメインのサイトであれば、不安のほうが高くなることは否めません。

そのため、TOPページやランディングページでは、人気(ひとけ)を出したり、顔写真を掲載したりと不安感を取り除く努力をしているとは思いますが、買い物かごに入ると、急に機械的になる場合が多いです。

それまでは
「いらっしゃいませー。このような商品はいかがですか?こちらの商品もおすすめですよ。当店はこんなサービスも行っております。こんな表彰もいただいて安心してお買い物いただけますよ。」

といっていたものが、カートに入れた瞬間、
「ココカラ ニュウリョク シテクダサイ」
とコンピュータの応対になってしまったような感覚です。

一般的なカート
例えば、社員の画像を入れたり、キャタクターを作ったりして、入力案内をしていくようにするだけで、ずいぶんと印象が変わってきますし、その際一言添えることでシステム感が和らぎ安心感がでてきます。

また、電話番号を記載することで、入力不得手な方や、何らかのエラーにより入力できない場合などのお客様の離脱を防ぐことも大切です。

社員やキャラクターの掲載例

 

2.入力ステップを解りやすく

買い物カゴのステップは大きくわけて5つのステップに分かれます。

「カートの中身(カゴトップ)」
「お客様情報入力」
「お届先情報入力」
「入力内容確認画面」
「注文完了画面」

現在、お客様が、上記のどのステップにいるのかを表示することにより、不安を解消することができます。

また、最初に「ご注文は簡単です。3つのステップで完了いたします。」などのように記載することにより、「あっ。簡単なんだ。」と思っていただくこともポイントです。

ステップも明確に表示する

 

 

3.入力文字は大きく表示する

ご注文をいただいたあとに苦労するのはお客様の入力ミスがあった場合で、お急ぎの注文であった場合など、連絡がとれず間に合わなくなることや、事務作業の増加にもつながります。
極力入力ミスを減らしていただくには、文字を大きくすることが一番です。
また、40代後半にもなると老眼の影響で小さな字が見えにくくなってきたりもします。
文字の大きさはスタイルシートを使えば簡単に行えます。

text項目のところに
style=”font-size:15pt;font-weight:bold;letter-spacing:1px;”
といった感じで追加してあげれば大きくなります。


修正前
<input type=”text”  name=”name” >


修正後
<input type=”text”  name=”name” maxlength=”40″ style=”font-size:15pt;font-weight:bold;letter-spacing:1px;”/>


その他、下記のようなサイトを参照するか、利用中のシステムのヘルプなどをご参照ください。

フォーム部品の文字サイズを指定する
http://www.tagindex.com/stylesheet/form/font_size.html

大きさの目安としては、メールアドレスの「.(ドット)」と「,(コロン)」の違いがわかる大きさをお勧めいたします。

文字の大きさ例

 

4.入力項目は分けない

氏名、郵便番号、電話番号、住所などを2項目ないしは3項目にわけているカートが多いですが、パソコンに不慣れな方の場合ですと、非常にわずらわしく、面倒になります。

氏名が「姓」と「名」にわかれていると、会社などの場合は、

姓「かぶしきがいしゃ」→変換→「株式会社」→マウスで次の項目へ移動→クリック→名「にほんしょうじ」→変換「日本商事」

といったぐあいに、わざわざ変換やクリックをしなくてはなりません。
tabキーでサクサク移動しながら入力するお客様のほうが少ないです。

次に、郵便番号や電話番号は、「-(ハイフン)」あるなしどちらでも入力可能にします。

電話番号が「03-123-4567」あるいは「031234567」いすれかでないとエラーになるのは、お客様側からはわかりにくく、離脱するポイントとなってしまいます。

大抵の場合、データベースへの取り込みなどの会社都合により、わけている場合が多いとは思いますが、お客様視点に立てば、そのまま記入できるのが一番です。

また、郵便番号は覚えていない方も多いため思い切って郵便番号欄を削除するのもひとつの方法です。

入力項目はシンプルに

そして、入力補助として、WindowsのIEであれば、「郵便番号」「電話番号」「メールアドレス」などの欄は、自動的に「半角」モードに切り替えることも可能です。
IEがなくなるという話もありますが、ご参考までに。

【HTML】フォームの文字入力モードを自動的に切り替える方法
http://klutche.org/archives/1272/

 

 

5.今、どこを入力しているのか

パソコンを使い慣れていないと、入力中にどの項目のところにカーソルがあるのかわからなくなる場合があります。

それを解消するには、カーソルのある入力項目の背景色を変更することで防ぐことができます。

フォームの背景をフォーカスする

CSSで指定する方法
フォーカス時の背景色を指定する
http://www.tagindex.com/stylesheet/form/background_color2.html

jsで指定する方法
jQueryを使って入力フォームでフォーカス時に背景色を変えるスクリプトのサンプル
http://black-flag.net/jquery/20110223-2654.html

 

 

6.ふりがなや住所を自動入力

入力ミスを少なくするためにも、お客様に入力していただく手間を少なくしていくことも重要です。

「名前」を入力して、再度「ふりがな」の入力。
「郵便番号」を入力して、「県名」を選択し、「住所」を入力。

この部分を自動化することでお客様の手間もずいぶんと減ります。

「ふりがなの自動入力」や「郵便番号入力での住所の自動入力」はJava script や Ajax を使うことで簡単に導入できます。

ふりがなや住所の自動入力

フリガナを自動挿入する
http://mashimonator.weblike.jp/library/2012/09/javascript-3-5.html

AjaxZip 3.0 – Ajax郵便番号→住所自動入力フォーム
https://github.com/ajaxzip3/ajaxzip3.github.io

 

 

7.ポップアップでヒントを表示

入力例を記載は大切ですが、文字が多くなり、逆に見えずらくなったり、目に止まらないこともあります。

フォームにヒントを出す方法としてメジャーなものは、placeholderや Jqueryを使ってフォーム欄に薄く記載例などを表示する方法(下図②)ですが、この場合ですとクリックすると消えてしまいますし、住所の自動入力を使用していると、番地名まで入力してくれない場合もあります。

これらの様々な方法を試して、現状一番入力ミスを改善した方法が、記入例+ポップアップでヒントを出すことです。

クリックしたタイミングでポップアップを表示することにより、人の目が意識をし、確認いただけるようでおすすめです。

こちらでは、SmallipopというjQueryプラグインをご紹介させていただいてますが、ポップアップのプラグインはいくつもありますので、自身のサイトに合ったものを採用してみてください。

ポップアップでヒントを出す

HTML5 で入力欄に初期表示する内容を指定する
http://www.htmq.com/html5/input_placeholder.shtml

フォーム要素にうっすらデフォルト値を入れてヒント表示できる「jQuery Form Tips」
http://phpspot.org/blog/archives/2010/01/jquery_form_tip.html

実装方法が選べるツールチップ用プラグイン「Smallipop」
http://kwski.net/jquery/1085/

 

 

8.入力エラー表示をする

せっかく入力し、次のページや、確認画面に進もうとした時、入力エラーがある場合は、次ページに進めません。

一番良いのは、未入力で次項目に進んだ場合、即時にエラーを表示することですが、それができない場合でも、次のページに進もうとしてエラーがでたら、どの項目がエラーなのかをわかりやすく、表示したり、その項目のところに自動で戻る仕組みは必要です。

この事については、こちらのサイトも参考になります。

フォーム最大の関門<エラー表示>のストレスを軽減する基本施策
https://f-tra.jp/blog/column/1058

エラー表示

【jQuery】フォームのリアルタイムエラーチェックはjQuery Validation Engineプラグインが簡単
http://blog.shuffleee.com/1207/

jQuery(などの)プラグインを使ってフォームにバリデーションを楽々追加する
http://zxcvbnmnbvcxz.com/form-improvement-3-3/

どんなフォームにでも使える exValidation の使い方 基本編
http://blog.gti.jp/post-2586/

 

 

9.着日指定はカレンダーで

お届け希望日を指定できるECショップがほとんででしょうが、セレクトボタンで選択することが一般的です。

指定日のセレクトボタン
これを、ホテルの予約サイトなどで見かけるカレンダー形式にするだけで、格段に使いやすくなります。

指定日の選択をカレンダー形式に

こちらも、DatepickerというJqueryを使えば簡単に導入できます。
Datepickerはカスタマイズが豊富で、何日後から何日後までを選択可能にするとか、2ヶ月分のカレンダーを並べて表示するとか、色などの変更も比較的簡単にできます。

だたし、配達希望日欄がセレクトではなくテキストエリアの場合は、お客様が直接文字を入力してしまう場合がありますので、文字が入力できないようにjavascriptで制御しておきましょう。

テキストエリアは直接入力できないようにする

テキストボックスの操作
http://www.pori2.net/js/form/1.html

jQuery UI Datepicker(カレンダー)表示位置の変更 サンプル
http://www.northwind.mydns.jp/samples/datepicker_sample8.php

【JS】【jQuery】入力補助(日付編) ~ Datepicker & Masked Input の使用 ~
http://blogs.yahoo.co.jp/dk521123/27012701.html

jQueryのdatepickerプラグインでカレンダーを表示するサンプル集
http://akdiary.seesaa.net/article/114106237.html

[jQuery] jQuery UI の Datepicker でカレンダーからの日付入力
http://log.noiretaya.com/111

GoogleカレンダーからJSONPで日本の祝日一覧を取得
http://0-oo.net/sbox/javascript/google-calendar-holidays

 

 

10.注文完了画面も手抜きしない

注文完了ページは、とても簡素になってしまっているケースがほとんどです。

一般的な注文完了ページ
しかしお客様は、注文完了した直後に「失敗したかも」「本当に届くのだろうか」というマイナス感情が発生します。
また、購入後は不安対象が「商品」から「店舗(会社)」に移行します。
そこで注文完了画面で、最初にその要素を払しょくすることが大切です。

  1. メールが届かないなどのトラブルを防ぐための文言
  2. 失敗したと思わせないために、「当店はこう言うコンセプトでやってますよ」という会社概要や社会活動、お客様の声ページなどへのリンクページ
  3. いつどのような手順で届くかの案内
  4. お客様とのつながりをもつためにSNS(Facebook・Twitter・ブログ)などの案内
  5. 電話番号の記載
  6. 次回いつぐらいに新商品入荷

このような施策をすることにより、お客様に「ここで買ってよかったな」と思っていただけることが大切です。
ECショップであっても、実店舗と同じです。どのように接客することが一番良いのか、顔を合わせないWeb上のことだからこそ、実店舗以上にお客様の立場に立った、細心の心遣いが必要となってきます。
注文完了画面も重要
以上、重要な10点を記載しましたが、細かな修正点はまたまだあります。これらの修正を行うことにより、貴社のサイトの売上に貢献できれば幸いです。

最後に、こちらでも参考になることがたくさん記載されておりますので、ぜひ一度読んでおくことをおすすめします。

Ferret ショッピングカートのフォームを最適化する
https://ferret-plus.com/473

マミオン有限会社 こんなにあった!シニア対応を本気で進める『皇潤』の入力フォームが使いやすい理由
http://goo.gl/WMu4lx

ECのスマホサイトは必要か?

スマホ利用者の増加

2014年は、スマートフォンの普及が急激に伸び、ニールセンの発表によると、月間のインターネット利用者数が2013年10月時点から約900万人増加し、2014年10月時点で約4,400万人にまで拡大、平均月間利用者数もPCが5200万人(▲8%)、スマホが4260万人(+34%)。
YahooとGoogleの平均月間利用者の割合も、PCとスマホでは逆転し、PCでは、Yahoo(4,100万人):Google(2,800万人)に対し、スマホではYahoo(3,900万人):Google(4,100万人)となっており、androidの普及増加により、Google利用者の増加が考えられます。

普通のサイトではどうなの?

とはいえ、それは大規模なサイトや、大手ECサイトの話なのではないの?と思うかもしれないので、小規模のサイトの状況を調べてみました。
このサイトは、ユーザーが30〜40代をターゲットにしたサイトです。
また比較は、PCとスマホ・タブレットとの比較となっております。

PCとスマホの利用比較20150109-02
ユーザーの調査が、半年ほどしかできておらず、またGoogleAnalyticsのものなどで、信ぴょう性は不確かですが、25〜45歳しかも男性の利用が多く、ユーザー数は、PCが約95,000人(2012年)から約55,000人(2014年)に減少しているのに対し、スマホ・タブレットは、約15,000人(2012年)から43,000人(2014年)に増加しています。
こちらのサイトはわりとニッチな商材で年齢層も高めのサイトですが、それでも、これだけの変化がありますので、さらに若年層向けのサイトや大衆向けの商材を扱っているサイトでしたら、より顕著に現れていると思います。

スマホサイトは必要か?

2000年代に入って、FOMAなどの3G世代携帯電話が普及し始めると、ECサイトでもガラケーサイトが必要などといって一大ブームとなりましたが、こちらは比較的若年層向けの商材を扱っているサイトにしか恩恵はなかったかのように思われます。

しかし、スマホ・タブレットというのは、上記表を見て頂いてもわかるように、中高年層にも広がりを見せており、またスマートフォンのファブレット化や大画面傾向により、一般家庭では、PCの必要性がなくなり、より一層の普及を見せるのではないでしょうか?

当初、スマートフォンが普及しはじめの頃は、PC画面が見慣れているのでそちらのほうがCVRも良いという話もありましたが、近年は普及が進むにつれ、また大手サイトがスマホ・タブレット用のページを改善し、そのページに慣れてくると、今度は「スマホでPCサイトは使いにくいよね」という状況になってきています。
またウェブマスターツールを利用している方は、2015年末頃よりグーグル様から「モバイル ユーザビリティ上の問題が検出されました」という内容のメールが届き始めています。

グーグルからの改善メール

グーグル様では、「モバイルフレンドリーウェブサイト」という言葉で表現されていますが、要は、「表示速度の早いサイトを、レスポンシブで作成しなさいよ」という内容のようです。

「モバイルフレンドリーウェブサイト」の手順・詳細は、下記より確認ください。
https://developers.google.com/webmasters/mobile-sites/get-started/

このようなことにより、2015年はどんな小さなサイトであってもスマホサイトに早急に対応する必要があります。

では、具体的にどのようなことに注意してスマホサイトを構築していくのが良いのかは、別の記事にしていきます。

CVRを取得するためのアクセス解析活用

CVR(コンバージョン率)を計測するには、アクセス解析の導入が必須ですが、こちらでは2種類のアクセス解析による計測方法をご紹介します。

futomiを使った計測方法

futomiの高機能アクセス解析は、ECサイト黎明期より知られたアクセス解析CGIで導入も簡単です。

そして、これを3つ使い分けると、簡単にコンバージョンを計測することができます。

①通常のページヘの導入
②買い物カゴTOPページ
③買い物完了ページ

20141216-01このように、3種類設置することで、
③÷①×100=全体のCVR
③÷②×100=カゴでのCVR
を計測できます。

訪問者追跡も可能

また、futomiのアクセス解析では、訪問者追跡ができますので、購入者がどのようなページ遷移で購入にいたったのかを個別に確認することも可能です。

③のアクセス解析で訪問者追跡→ホストを選択→追跡 を押す

20141216-02

ホスト名をコピーする

20141216-03
①のアクセス解析にログインし、
訪問者追跡→ドメイン名から絞込み検索にペーストして検索
20141216-04
ホストを選択して追跡

20141216-05
訪問者がどこからきて、どのページを何秒見ていたかなどの動きが確認でき、ページの改善にも活用できます。

20141216-06

futomi高機能アクセス解析
http://www.futomi.com/library/acc.html

Google Analytics を使った計測方法

アナリティクスにログインし、
アナリティクス設定 → 目標 を選択します。
20141218-01

新しい目標をクリック


20141218-02

「カスタム」を選択→次のステップへ

20141218-03目標説明の名前欄に目標名を記入します。
タイプは「目標」を選択し、次のステップへ

20141218-04
目標の詳細で、
「目標」は「等しい」「先頭が一致」「正規表現」とありますが、自店舗のサンクスページのURLに合ったものを選択し、そのURLを記載します。
目標のマッチタイプについてはこちらを参考にしてください。
http://goo.gl/nQYFn1

「値」は「オン」にし、平均客単価を記載しておきます。

「目標達成プロセス」を「オン」にします。

20141218-05

「目標達成プロセス」を「オン」にすると、ステップが記入できるようになりますので、
自店舗の「かごTOP」のURLから、「目標」で記載した「サンクスページ」の1ステップ手前のページURLまでを記載します。

20141218-06
最後に「目標を作成」をクリックし、出来上がりましたら、テスト注文をし、24時間待ってみてください。

analyticsは即時性がありませんので、時間差ができてしまいます。

24時間待ってから、またanalyticsにログインし、
レポート → コンバージョン → 目標 → 目標達成プロセス
を選択します。
20141218-07
設定がうまくいっていれば、下記の図のようにステップごとの数値が確認できます。

この数値により、どのステップで、お客様が購入を止めているのかを検証し、改善につなげていきます。

20141218-08

また、目標設定は、複数設定できます。
スマートフォン用でURLが違う場合や、お問い合せページ用など設定しておくことで、それぞれのページの解析ができるようになります。

20141218-09

最後に、こういった数字は、アナリティクス上でいつでも閲覧可能ですが、Excelなどにおとしておくことにより、ひと目で見比べることができますし、記載するたびに確認できます。
また、その時に修正した部分や、大きな行事、店舗イベントなども記載しておくことも重要です。

20141218-10

ECショップは2種類のCVRを知っておく

20141215-01

ECショップを運営している上で、CVR(コンバージョン率)を把握しておくことは当然のことですが、そのCVRも最低でも、2つに分けて計測しておく必要があります。

ランディングページ → 購入完了

20141215-02
まずは、ランディングページから購入完了までのCVRです。
ランディングページというのは、お客様が最初に訪問されたページで、トップページやカテゴリーページ、各商品ページそして会社概要、ページ内ブログなど様々になりますが、「何人の方が訪問し、そのうち何人が購入していただけたか」ということです。

計算式は 購入者数÷訪問者数☓100 で計算し、1日に1,000人訪問し、そのうち1人が購入したとなれば、 1÷1000☓100=0.1 となり、CVRは0.1%となります。

買い物カゴTOP → 購入完了

20141215-03
もう一つは、買い物かごに入れてくださった方のうち、何人が購入完了までに至ったかのCVRで「カゴ落ち率」とも言われています。

また、「買い物かごに入れた数」は、買い物カゴのパターンや、お客さまの購入パターンによってカウントの方法が変わってきます。

例えば、

1.買い物カゴに入れたページでそのまま「お客様情報」を入力する買い物カゴの場合
2.単品購入が多い場合

などは、そのページの訪問者数をカウントしたほうがいいでしょう。

また、「複数の商品を購入」するパターンが多い場合は、お客様が何度か買い物カゴに入れて商品ページに戻るという行動を取るので、買い物カゴのTOPページよりも「お客様情報の入力ページ」からカウントしたほうが良いですが、詳細に分析するには、「買い物カゴのTOP」からカウントしたほうがより良いです。
売上改善の一番の近道は「カゴ落ち率」の改善とも言えます。
自店の現状がどのような状況であるのか、ますデータを取って把握しておく必要があります。
20141215-04

CVRはどれぐらいがベスト?

CVRは業種により様々です。
例えば、

2008年にアメリカで発表されたデータでは、
コンバージョン率(総注文数/総訪問数)は2.8%
カート放棄率は59%
参照 http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2010/01/07/7125

というデータがありますが、業種の平均より良いから、または現状でいいから良いとか、今、CVRが0.8%しかないから、2.8%を目標にするのではなく、あくまで現在の指標であり、現状の数字を元にページの改善を行い、その結果をまた数字では把握し、さらに改善につなげていく指標の一つとすることが大切です。

現状を把握し、検証を繰り返し、売上向上につなげていってください。