スマホ最適化02

ECショップのカート改善ポイント(スマホ版)

ECショップを運営する上で、最重要項目は「売上の向上」であり、そのためには買い物カゴの修正が一番の近道であることは以前にも掲載しており、ここでは詳細な説明は省略させていただきます。

(詳細はこちらの記事に記載しております ECショップのカート改善ポイント(PC版))

近年スマートフォンの普及がすすみ、ECショップでもスマートフォンからのアクセスが60%を超えているところも珍しくなくなってきました。
しかし、一方でスマートフォンでのカゴ落ち率は84%ともいわれ、モバイル経由でカートに入れられた商品は、たった16%しか購入に至っていないといった結果もわかっています。
参照:https://netshop.impress.co.jp/node/4236

この原因は色々とあげられていますが

■入力しづらい
■入力が面倒

この2点が一番の要因であると思われます。

基本的なEFO(イー・エフ・オー Entry Form Optimization エントリーフォーム最適化)については、PC版と同様でそちらの記事を参考にしていただきたいのですが、その他にスマートフォンには特有の部分があります。
(詳細はこちらの記事に記載しております ECショップのカート改善ポイント(PC版))

 

■例えばこんな入力フォームになっていませんか?

1.文字の入力部分がせまくてタップしずらい。(指で押しづらい)

スマホ最適化09

 

2.入力した文字が小さくて見ずらい。

スマホ最適化06

 

3.数字を入力する欄に数字で入力できず面倒。

スマホ最適化05

 

4.スマートフォンで2回もメールアドレスを入力させられて面倒。

スマホ最適化03

 

5.左インデントがずれて、文字が読みずらいし、ラジオボタンが押しづらい。

スマホ最適化03

 

上記のような点は、少しHTMLを調整することで改善が可能です。

ラジオボタンやチェックボックスなどは、文字全体(ブロック)を押せばチェック(選択)できるようにすることは必須ですし、例えば数字を入力させたい場合は、HTML5では 「input type=”tel”」としてあげるだけで可能となります。

スマホ最適化02

 

このようなちょっとしたことでもカゴ落ちは改善できますが、それでもなお「入力が面倒」というお客様のために「ID決済機能導入」を検討することもおすすめです。

amazon pay
楽天ペイ
Yahoo!ウォレット

システム環境や手数料の都合などで検討していく必要があるかとはございますが、自社のターゲットとなるお客様がよく利用しているシステムを導入することにより、お客様はいつも使っているIDとパスワードを入力するだけで決済が完了するという手軽さはスマートフォンサイトのCVアップには欠かせな選択肢の一つであることは間違いないと思います。

動画を見る

fancybox.jsでYoutube動画をLightboxで表示

LightBoxのように画像を表示できるfancybox.jsですが、Youtubeの動画やGoogle Map、Instagramなどもできます。
サンプルはこちら

 

今回はある案件で、「Youtubeの動画を、画像をクリックしたら見れるようにしたい」というのがあり、その覚書の意味もありまとめております。

たしかに、近年はECショップでも動画の活用が盛んになってきており、ページに埋め込んでいますが、1ページに縦に並んで動画がいくつもあると、お客様視点からも見にくくなっていると思います。

参考にしたのは、こちらのページ

fancybox
http://fancyapps.com/fancybox/

jQuery fancyBox v2 の使い方や設定
http://www.webdesignleaves.com/wp/jquery/1358/

 

動画の埋め込みコードの取得

まずは、おさらいとして、動画を自社HPに埋め込むには、Youtubeに動画をアップし、「共有」→「埋め込みコード」を選択。

次に、「もっと見る」を選択し、「動画サイズ」を選んだあと、
「動画が終わったら関連動画を表示する」のチェックを外します。

チェックを外す
このチェックを外しておかないと、動画完了後に、自社とは関係のない関連動画が表示された状態で終了します。

関連動画が表示される

動画をHPに埋め込む

Youtubeでの埋め込みコードはこのようになっており、通常はそのまま埋め込みます。

<iframe src="https://www.youtube.com/embed/PbC-Xe_n0pc?rel=0" width="560" height="315" frameborder="0" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe>

 

※ここではCANONさんの動画を使用させて頂いております。(すみません)
通常このままでよいのですが、fancybox.jsを使用してLightboxで表示させる場合、「jQuery fancyBox v2 の使い方や設定」では、

クラス属性に「fancybox.iframe」を追加するか、data-fancybox-type 属性に「iframe」を指定する。
必要に応じて autoplay=1(自動再生) または autoplay=0(自動再生なし)を指定。

 

と記載されており、そのソースがこちらです。

<a class="youtube fancybox.iframe" data-fancybox-group="group1" href="//www.youtube.com/embed/Yk-GTl2JZCc?autoplay=0">And I Love Her </a>

 

「data-fancybox-group=”group1″」を削除して、テキストリンクの「And I Love Her」をわかりやすく、「クリックして動画を見る」に変更すると、このようになります。

<a class="youtube fancybox.iframe" href="//www.youtube.com/embed/Yk-GTl2JZCc?autoplay=0">クリックして動画を見る </a>

 

ここで、最初のYoutubeでの埋め込みコードとを比べるとリンク先の最後が「?rel=0」「?autoplay=0」となっています。

 

埋め込みコード
しかし、普通にリンク先をYoutubeで取得した埋め込みコードのリンク先を指定すれば問題ありません。
href=”//www.youtube.com/embed/Yk-GTl2JZCc?autoplay=0

href=”https://www.youtube.com/embed/PbC-Xe_n0pc?rel=0
Lightboxが立ち上がっても再生ボタンを押さないと再生しません。
完成したソースがこちらです。

 

<a class="youtube fancybox.iframe"  href="https://www.youtube.com/embed/PbC-Xe_n0pc?rel=0">クリックして動画を見る </a>
<script>
jQuery(function($){
 
    $(".youtube").fancybox({
        maxWidth : 800,
        maxHeight : 600,
        fitToView : false,
        width : '70%',
        height : '70%',
        autoSize : false,
        closeClick : false,
        openEffect : 'none',
        closeEffect : 'none',
        nextEffect : 'none', //グループ化した場合 //グループ化した場合
        prevEffect : 'none'
    });                 
});
</script>

ちなみに、

</head>

部分にこちらのcssとjqueryを読み込まないといけませんのでお忘れなく。

<link rel="stylesheet" href="../fancybox/source/jquery.fancybox.css" type="text/css" media="screen" />
<script src="js/jquery-1.11.1.min.js"></script>
<script src="../fancybox/source/jquery.fancybox.pack.js"></script>

サンプルはこちら

 

最後に、サンプルページで使用している、動画をそのまま埋め込んで、レスポンシブに対応しているのはこちらです。

 

YouTube動画の表示サイズをレスポンシブにする方法。
http://www.aiship.jp/knowhow/archives/7578

ECのスマホサイトは必要か?

スマホ利用者の増加

2014年は、スマートフォンの普及が急激に伸び、ニールセンの発表によると、月間のインターネット利用者数が2013年10月時点から約900万人増加し、2014年10月時点で約4,400万人にまで拡大、平均月間利用者数もPCが5200万人(▲8%)、スマホが4260万人(+34%)。
YahooとGoogleの平均月間利用者の割合も、PCとスマホでは逆転し、PCでは、Yahoo(4,100万人):Google(2,800万人)に対し、スマホではYahoo(3,900万人):Google(4,100万人)となっており、androidの普及増加により、Google利用者の増加が考えられます。

普通のサイトではどうなの?

とはいえ、それは大規模なサイトや、大手ECサイトの話なのではないの?と思うかもしれないので、小規模のサイトの状況を調べてみました。
このサイトは、ユーザーが30〜40代をターゲットにしたサイトです。
また比較は、PCとスマホ・タブレットとの比較となっております。

PCとスマホの利用比較20150109-02
ユーザーの調査が、半年ほどしかできておらず、またGoogleAnalyticsのものなどで、信ぴょう性は不確かですが、25〜45歳しかも男性の利用が多く、ユーザー数は、PCが約95,000人(2012年)から約55,000人(2014年)に減少しているのに対し、スマホ・タブレットは、約15,000人(2012年)から43,000人(2014年)に増加しています。
こちらのサイトはわりとニッチな商材で年齢層も高めのサイトですが、それでも、これだけの変化がありますので、さらに若年層向けのサイトや大衆向けの商材を扱っているサイトでしたら、より顕著に現れていると思います。

スマホサイトは必要か?

2000年代に入って、FOMAなどの3G世代携帯電話が普及し始めると、ECサイトでもガラケーサイトが必要などといって一大ブームとなりましたが、こちらは比較的若年層向けの商材を扱っているサイトにしか恩恵はなかったかのように思われます。

しかし、スマホ・タブレットというのは、上記表を見て頂いてもわかるように、中高年層にも広がりを見せており、またスマートフォンのファブレット化や大画面傾向により、一般家庭では、PCの必要性がなくなり、より一層の普及を見せるのではないでしょうか?

当初、スマートフォンが普及しはじめの頃は、PC画面が見慣れているのでそちらのほうがCVRも良いという話もありましたが、近年は普及が進むにつれ、また大手サイトがスマホ・タブレット用のページを改善し、そのページに慣れてくると、今度は「スマホでPCサイトは使いにくいよね」という状況になってきています。
またウェブマスターツールを利用している方は、2015年末頃よりグーグル様から「モバイル ユーザビリティ上の問題が検出されました」という内容のメールが届き始めています。

グーグルからの改善メール

グーグル様では、「モバイルフレンドリーウェブサイト」という言葉で表現されていますが、要は、「表示速度の早いサイトを、レスポンシブで作成しなさいよ」という内容のようです。

「モバイルフレンドリーウェブサイト」の手順・詳細は、下記より確認ください。
https://developers.google.com/webmasters/mobile-sites/get-started/

このようなことにより、2015年はどんな小さなサイトであってもスマホサイトに早急に対応する必要があります。

では、具体的にどのようなことに注意してスマホサイトを構築していくのが良いのかは、別の記事にしていきます。