ECショップは2種類のCVRを知っておく
ECショップを運営している上で、CVR(コンバージョン率)を把握しておくことは当然のことですが、そのCVRも最低でも、2つに分けて計測しておく必要があります。
ランディングページ → 購入完了
まずは、ランディングページから購入完了までのCVRです。
ランディングページというのは、お客様が最初に訪問されたページで、トップページやカテゴリーページ、各商品ページそして会社概要、ページ内ブログなど様々になりますが、「何人の方が訪問し、そのうち何人が購入していただけたか」ということです。
計算式は 購入者数÷訪問者数☓100 で計算し、1日に1,000人訪問し、そのうち1人が購入したとなれば、 1÷1000☓100=0.1 となり、CVRは0.1%となります。
買い物カゴTOP → 購入完了
もう一つは、買い物かごに入れてくださった方のうち、何人が購入完了までに至ったかのCVRで「カゴ落ち率」とも言われています。
また、「買い物かごに入れた数」は、買い物カゴのパターンや、お客さまの購入パターンによってカウントの方法が変わってきます。
例えば、
1.買い物カゴに入れたページでそのまま「お客様情報」を入力する買い物カゴの場合
2.単品購入が多い場合
などは、そのページの訪問者数をカウントしたほうがいいでしょう。
また、「複数の商品を購入」するパターンが多い場合は、お客様が何度か買い物カゴに入れて商品ページに戻るという行動を取るので、買い物カゴのTOPページよりも「お客様情報の入力ページ」からカウントしたほうが良いですが、詳細に分析するには、「買い物カゴのTOP」からカウントしたほうがより良いです。
売上改善の一番の近道は「カゴ落ち率」の改善とも言えます。
自店の現状がどのような状況であるのか、ますデータを取って把握しておく必要があります。
CVRはどれぐらいがベスト?
CVRは業種により様々です。
例えば、
2008年にアメリカで発表されたデータでは、
コンバージョン率(総注文数/総訪問数)は2.8%
カート放棄率は59%
参照 http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2010/01/07/7125
というデータがありますが、業種の平均より良いから、または現状でいいから良いとか、今、CVRが0.8%しかないから、2.8%を目標にするのではなく、あくまで現在の指標であり、現状の数字を元にページの改善を行い、その結果をまた数字では把握し、さらに改善につなげていく指標の一つとすることが大切です。
現状を把握し、検証を繰り返し、売上向上につなげていってください。