GoogleAnalyticsでのイベント トラッキングを実装する方法と取得できない場合の対処


イベントトラッキングを設置するにあたり調べていたら様々な最初方法がわかったので覚書しておきます。

まず、「イベントトラッキング」とは、

バナーのクリック数
ダウンロード数
ページのスクロール

などを計測できるGoogleAnalyticsの便利な機能です。

  • お問い合わせページへのリンクやバナーがどれくらい押されたのか。
  • お問い合わせや資料請求の送信ボタンがどれくらい押されたのか。
  • PDFファイルがどれくらいダウンロードされたのか。

などが計測でき、数値をあたえて、目標設定をしておけばページの価値も取得できるようになります。



■■ココで注意■■

セッションあたり1日に 500 ヒットを超えると以降のヒットはッセッション中は処理されなくなります。

Google アナリティクスのデータ収集上限
https://developers.google.com/analytics/devguides/collection/analyticsjs/limits-quotas


 

イベントトラッキングの設置

では、具体的にどのように設定すればよいのか見ていきます。



ga.js(非同期コード)の場合

<a href=”~” onClick=”_gaq.push([‘_trackEvent’, ‘カテゴリー’, ‘アクション’, ‘ラベル’,値,opt_noninteraction]);”>~</a>

設置例:_gaq.push([‘_trackEvent’, ‘◯◯◯’, ‘click’, ‘tel’,1000,true]);



analytics.js(ユニバーサル アナリティクス)の場合

<a href=”~” onClick=”ga(‘send’,’event’,’カテゴリー’,’アクション’,’ラベル’,値,{‘nonInteraction’:1});”>~</a>

設置例:ga(‘send’,’event’,’◯◯◯’,’click’,’tel’,1000,{‘nonInteraction’:1});


内容の説明

上記の内容について説明していきます。
まず、
ga.js(非同期コード)の ‘_trackEvent’
analytics.js(ユニバーサル アナリティクス)の ‘send’,’event’

変更不可です。

次に、‘カテゴリー’, ‘アクション’, ‘ラベル’,は

カテゴリ  = 大項目
アクション = 中項目
ラベル   = 小項目
のようなものと理解しておきます。


カテゴリ(必須)

日本語可。計測したい行動をカテゴリ分けするために付ける名前です。

例:問い合わせ、申し込みフォーム、Outbound、linkclick


アクション(必須)

日本語可。ユーザーの行動に付ける名前。こちらの名前も好きにつけます。

例:Click、Download、http://example.jp/


ラベル(省略可)

イベントをさらに詳しく分けたときの名前です。


値(省略可)

イベントに関する数値を正数で指定します。
この数値を設定し、イベントの目標設定をしておくことでページの価値が計測できるようになります。

例:10回問い合わせが来て1回購入につながり、その平均客単価が10,000円であれば、「1000」


opt_noninteraction(省略可)

■ga.js(非同期コード)では true あるいは false記述しない
■analytics.js(ユニバーサル アナリティクス)では 1 あるいは 記述しない

true(ga.js)・1(analytics.js)と設定することにより
「イベント変数で測定しつつ直帰とみなす」
ということになります。

外部リンクなどにイベント設定している場合は、外部サイト移動しても直帰とみなされなくなるため。こちらをきちんと設定しておきましょう。

参考サイト:
http://gaforum.jp/basic/spec/1846
http://www.tam-tam.co.jp/tipsnote/seo/post6861.html

 

 

Analyticsでイベントが取得できるのか見てみる。

ここまで設置したら、きちんとイベントが取得できているかどうか一度チェックしておきましょう。
以前は、自身でクリックしてみて24時間経ってから確認でしたが、今は即時チェックできます。

GoogleAnalyticsを開いて
リアルタイム > イベント
イベントをリアルタイムでチェック
ご自身で埋め込んだリンクをクリックしてみて計測できていれば成功です。
計測できない場合は、下記(目標設定をするの後)に記載しておりますので、参考にしてください。
またそちらでは、より正確な取得方法やスマホの場合の設定についても記載しております。

 

目標設定をする

イベントが無事取得できているようでしたら目標設定を行います。

イベントの目標設定は次のように行います。
■アナリティクス設定 > ビュー > 目標 をクリック
Analyticsの設定
■新しい目標 をクリック

Analyticsの目標設定

■目標設定「カスタム」を選択し、「続行」

Analyticsの目標設定

■目標の説明 「名前(任意の名前を記入)」 >「イベント」を選択 し、「続行」

Analyticsの目標設定

■目標の詳細
イベント条件には、設定した名称を記載。>「コンバージョンの目標値としてイベント値の使用」をチェック > 保存

GoogleAnalytics目標設定

という手順で行います。

 

イベントが取得できない また より正確に取得するには

onclickイベントは「マウスのボタンを押して離した後に発生するイベント」になるため、Googleにビーコンを送る前にユーザーがボタンをクリックしてページ遷移してしまうとカウントされない場合がある。

またスマホではブラウザによってonclickイベントが正しくカウントできないものもあるようなので、スマホ版の場合にもonclickをカウントできない環境向けに対応が必要です。

参考サイト:http://tuono034s.com/web-entry/1526/

Googleアナリティクスのイベントトラッキングのコードはonclickで設置するよりonmousedown、ontouchstartで計測する方が取得数がより正確になります。

参考:http://struglyst.blogspot.jp/2012/08/googleanalytics-onclick-vs-onmousedown.html

以上のことより、onClick= の箇所を



■PC onMouseDown=
■スマホ ontouchstart=


とするほうがよいようです。

onMouseDown は、マウスボタンが押し下げられた
onTouchStart は、画面タップした瞬間にイベント発生します。

それでも計測できない場合は、opt_noninteractionの部分を省略してみてください。



■PC設置例

ga.js(非同期コード)
<a href=”~” onMouseDown=”_gaq.push([‘_trackEvent’, ‘◯◯◯’, ‘click’, ‘tel’,1000]);”>~</a>

analytics.js(ユニバーサル アナリティクス)
<a href=”~” onMouseDown=”ga(‘send’,’event’,’◯◯◯’,’click’,’tel’,1000);”>~</a>


■スマホ設置例

ga.js(非同期コード)
<a href=”~” ontouchstart=”_gaq.push([‘_trackEvent’, ‘◯◯◯’, ‘click’, ‘tel’,1000]);”>~</a>

analytics.js(ユニバーサル アナリティクス)
<a href=”~” ontouchstart=”ga(‘send’,’event’,’◯◯◯’,’click’,’tel’,1000);”>~</a>


この設定でほぼイベントは取得できると思います。


onclickのような、ブラウザ上で行われた動作や操作に対して、処理を実行させるための命令を「イベントハンドラ」といいますが、そのほかにもたくさん種類があります。
以下、参考までに記載しておきます。

参考サイト:http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2013/08/22/15856#evttracksample1

ページ関係

onload ページやフレームの読み込みが終わった(タグやタグに使う)
onunload ページが閉じられる(タグやタグに使う)

フォーカス関係

onfocus フォーカスが当たった
onblur フォーカスが外れた
onchange 内容が変更された

クリック関係

onclick クリックされた
ondblclick ダブルクリックされた

キー関係

onkeydown キーボードのキーが押し下げられた
onkeypress キーボードのキーが押して放された(通常のキーを押す行為)
onkeyup 押していたキーボードのキーが放された

マウス関係

onmousedown マウスボタンが押し下げられた
onmousemove マウスポインタがHTML要素の上で動かされた
onmouseout マウスポインタがそのHTML要素の上から出た(離れた)
onmouseover マウスポインタがそのHTML要素の上に入った(乗った)
onmouseup 押していたマウスボタンが放された

その他

onsubmit フォームが送信される(<form>タグに使う)
onreset フォームの[Reset(消去)]ボタンが押された(<form>タグに使う)
onselect 文字が選択された(<input>タグと<textarea>タグに使う)
onresize ウィンドウのサイズが変更された(標準仕様ではない)
onmove ウィンドウが移動された(標準仕様ではない)
ondragdrop ウィンドウがドラッグ&ドロップされた(標準仕様ではない)
onerror 要素の読み込み時にエラーが発生した(標準仕様ではない)
onabort ページや要素の読み込みが中止された(標準仕様ではない)

CVRを取得するためのアクセス解析活用

CVR(コンバージョン率)を計測するには、アクセス解析の導入が必須ですが、こちらでは2種類のアクセス解析による計測方法をご紹介します。

futomiを使った計測方法

futomiの高機能アクセス解析は、ECサイト黎明期より知られたアクセス解析CGIで導入も簡単です。

そして、これを3つ使い分けると、簡単にコンバージョンを計測することができます。

①通常のページヘの導入
②買い物カゴTOPページ
③買い物完了ページ

20141216-01このように、3種類設置することで、
③÷①×100=全体のCVR
③÷②×100=カゴでのCVR
を計測できます。

訪問者追跡も可能

また、futomiのアクセス解析では、訪問者追跡ができますので、購入者がどのようなページ遷移で購入にいたったのかを個別に確認することも可能です。

③のアクセス解析で訪問者追跡→ホストを選択→追跡 を押す

20141216-02

ホスト名をコピーする

20141216-03
①のアクセス解析にログインし、
訪問者追跡→ドメイン名から絞込み検索にペーストして検索
20141216-04
ホストを選択して追跡

20141216-05
訪問者がどこからきて、どのページを何秒見ていたかなどの動きが確認でき、ページの改善にも活用できます。

20141216-06

futomi高機能アクセス解析
http://www.futomi.com/library/acc.html

Google Analytics を使った計測方法

アナリティクスにログインし、
アナリティクス設定 → 目標 を選択します。
20141218-01

新しい目標をクリック


20141218-02

「カスタム」を選択→次のステップへ

20141218-03目標説明の名前欄に目標名を記入します。
タイプは「目標」を選択し、次のステップへ

20141218-04
目標の詳細で、
「目標」は「等しい」「先頭が一致」「正規表現」とありますが、自店舗のサンクスページのURLに合ったものを選択し、そのURLを記載します。
目標のマッチタイプについてはこちらを参考にしてください。
http://goo.gl/nQYFn1

「値」は「オン」にし、平均客単価を記載しておきます。

「目標達成プロセス」を「オン」にします。

20141218-05

「目標達成プロセス」を「オン」にすると、ステップが記入できるようになりますので、
自店舗の「かごTOP」のURLから、「目標」で記載した「サンクスページ」の1ステップ手前のページURLまでを記載します。

20141218-06
最後に「目標を作成」をクリックし、出来上がりましたら、テスト注文をし、24時間待ってみてください。

analyticsは即時性がありませんので、時間差ができてしまいます。

24時間待ってから、またanalyticsにログインし、
レポート → コンバージョン → 目標 → 目標達成プロセス
を選択します。
20141218-07
設定がうまくいっていれば、下記の図のようにステップごとの数値が確認できます。

この数値により、どのステップで、お客様が購入を止めているのかを検証し、改善につなげていきます。

20141218-08

また、目標設定は、複数設定できます。
スマートフォン用でURLが違う場合や、お問い合せページ用など設定しておくことで、それぞれのページの解析ができるようになります。

20141218-09

最後に、こういった数字は、アナリティクス上でいつでも閲覧可能ですが、Excelなどにおとしておくことにより、ひと目で見比べることができますし、記載するたびに確認できます。
また、その時に修正した部分や、大きな行事、店舗イベントなども記載しておくことも重要です。

20141218-10

アクセス解析

ECショップがアクセス解析を導入する理由

ECショップを運営していて、いまだにアクセス解析を導入していない店舗もいらっしゃいますが、なぜでしょう?

アクセス解析

ECショップもリアル店舗と同じです。

  • 今日、何人のお客様が来店されたのか?
  • どこから来たのか?
  • どこで当店を知ったのか?
  • 店内をどう回ったのか。
  • 何をかごに入れたのか。
  • 売れ筋商品はなにか。
  • 買ったのか、買わなかったのか。

これがわからないと対策がたてれません。

CVR(コンバージョンレート)という言葉がありますが、訪問したお客様のうち何人が購入していただけたのか。

計算式は 購入人数÷訪問客数☓100 ですが、

売上を伸ばすには、もっと細かく分析する必要があります。

  • カテゴリーページのCVR
  • 商品ページのCVR
  • カゴのCVR

それらを見ていくためには、アスセス解析は必須です。

一日も早く導入してください。

おすすめのアクセス解析

Google Analytics http://www.google.com/intl/ja_jp/analytics/

グーグル社の無料のアクセス解析です。

futomi http://www.futomi.com/library/acc.html

定番のアクセス解析。

訪問者の個別追跡もできて便利です。

私は、上記2つを併用しています。